おジャ魔女どれみとは?⇒1999年から2002年にかけてシリーズ放送された女児向けアニメ
子ども向けだが、深い話が多いのが特徴である。
先々代の女王様とは?
本名:マジョトゥルビヨン CV:土井美加
マジョトゥルビヨン
作中ではほとんど「先々代の女王様」と呼ばれており、名前で呼ばれることはほとんどない。
孫たちからは「おばあちゃん」と呼ばれていた。
声優:土井美加(どい みか)
■生年月日
1954年8月4日
■出演作品
ワンピース: コビー役
夏目友人帳 肆:七瀬役
ゴルゴ13:マガリス・アルメーダ役
性別
女性
女王様という役職の通り、女性である。
容姿
『おジャ魔女どれみ♯』と『も~っと!おジャ魔女どれみ』シリーズ終盤時点で登場していた紫色の影のような姿を取り、目からは常に涙を流す白いロングヘアの姿は、彼女の深い悲しみと強力な魔力で生み出された幻の姿。
とても怖い姿で原型がわからない姿になっている。
呪いの森と共に完全に消滅した。
本来の姿はグレーのロングヘアで、見た目は30代くらいに見える。
優しそうな顔立ちをしており、幻の姿からは想像のつかないルックスである。
半袖の白いロングスカートを履いている。
お供の妖精: ババ CV:朴璐美
お供の妖精は「ババ」。
ララ達他の妖精達にとっては、伝説の存在とされていた。
一人称は「ワシ」で、語尾に「〜ズラ」と付け、お酒が好きそうな風貌。
髪はロングストレート。
炭酸飲料の「オイコーラ」が好物で、何かと要求してくる。お酒のような勢いで飲んでいる。
先々代の女王様の魔法でウェディングチェストに閉じ込められていた。
「おジャ魔女どれみ ドッカ~ン!」第1話でハナちゃんの魔力によって封印を解かれた。
それからは、先々代の女王様の目覚めさせる為に、ウェディングチェストと共に人間界に来て、どれみ達に協力することとなった。
先々代の女王様と過ごしていた時に起きた出来事から、初めはどれみ達に対しては強い不信感を持っていたが、彼女達の行動から徐々に考えが変わり、最終的にはトゥルビヨン(先々代の女王様)を目覚めさせようと協力していった。
声優: 朴璐美 (ぱく ろみ)
■生年月日
1972年1月22日
■出演作品
鋼の錬金術師: エドワード・エルリック役
デッドマン・ワンダーランド:五十嵐丸太役
NANA:大崎ナナ役
家族は?
魔女界から人間界に行ったあと、人間と結婚した。
その血筋が現在も人間界に脈々と受け継がれている。
先々代の女王様自身もウィッチークイーンローズから生まれた魔女であり、双子の妹が存在する。
その妹は、魔女界の先代女王・マジョヴァーグである。魔法使い界の先代国王と領地を奪い合う賭けをした。
小説版で名前が明かされた。
夫:ジョルジュ・ベネックス CV:小嶋一成
人間界と魔女界が交流がまだあった1000年前にケーキ職人をしていた青年。
先々代の女王様であるマジョトゥルビヨンと恋に落ちた。
トゥルビヨンへのプロポーズの際に、彼女の名にちなんだケーキ「愛しのトゥルビヨン」を贈り、彼女を魔女と知った上で結婚した。
彼女との間に息子であるアンリ・ベネックスを授かり、幸せな結婚生活を送っていた。
しかしある日、妻の好物であるケーキの材料のラズベリーを採りに行った際に山から転落死してしまう。妻や息子を残したままこの世を去ってしまうことになった。
そして彼の死を切っ掛けに、先々代の女王様の悲劇が始まってしまったのである。
声優:小嶋一成(こじま かずなり)
■生年月日
1977年12月12日
■出演作品
金色のガッシュベル!!: カマキリジョー役
デジモンフロンティア:ソーサリモン役
明日のナージャ:ビアンコ役
息子:アンリ・ベネックス CV:池田知聡
先々代の女王様の一人息子。トゥルビヨンとジョルジュの間に生まれた。父(ジョルジュ)はすぐに事故死してしまったため、母(トゥルビヨン)一人に育てられた。その後大人になり結婚し、6人の子供に恵まれる。その妻も亡くなり、母と二人で子どもを育てた。
アンリの見た目は普通の人間と変わらず、外見的には母親よりも年老いている。
魔女のため不老で迫害され続けた母をずっと守った。
晩年には、見捨てて出ていく子どもたちに厳しい声をかけ引き止めるが、若い彼らにその声は届かなかった。 悲しみに暮れる母の傍を離れはせずに過ごした。しかし通常の人間としての寿命しか生きられず、母よりも先に衰弱死してしまう。後述の諸事情により、子供達には臨終を看取られることは叶わず、一人死に際を看取る母に感謝の言葉を伝えながら永眠した。
声優: 池田知聡 (いけだ ともあき)
■生年月日
1976年6月12日
■出演作品
バキ: 李海王役
明日のナージャ:執事長役
クレヨンしんちゃん:よし治(九州のじいちゃん)役
孫:イングリット・ベネックス CV:石村知子
アンリの娘で長女。明るい快活な家族思いな性格。
先々代の女王様の孫にあたる。
国王の戦士として仕えるショーンという青年からプロポーズを受けるが、家族を案じ断ろうとする。しかしいち早く二人の仲に気がついた女王様は、先んじて二人の結婚祝いのために、バラの刺繍の入った真っ白なベッドカバーを織り上げ、イングリットに幸せになるように助言する。
洗濯や水くみなども彼女の仕事であった。
声優: 石村知子 (いしむら ともこ)
■生年月日
1972年2月24日
■出演作品
ロミオの青い空: ダンテ役
キャプテン翼J:沢田タケシ役
魔法少女プリティーサミー:留魅耶役
孫:ナターシャ・ベネックス CV: 谷井あすか
アンリの娘で次女。きれいな虹をずっと見ていたいと願う、ロマンティックな女の子。
そんなナターシャのために、先々代の女王様は虹柄のランチョンマットを手編みする。
だが、その頃はまだ不慣れで、かなり不細工なできだった。だがナターシャは「私だけの消えない虹」と大喜びする。
声優: 谷井あすか (たにい あすか)
■生年月日
1978年6月19日
■出演作品
少年陰陽師: 脩子内親王役
かわうそファミリー:ジェリー役
ふたりはプリキュア Max Heart:ルルン役
孫:マリアンヌ・ベネックス CV:松本美和
アンリの娘で三女。活発な性格の女の子。
男の子とよく遊んでいた。妹思いな優しい女の子でもあり、内心は女の子らしいものにあこがれてもいる。
きれいな貝殻集めが趣味。
そこで先々代の女王様が思い出のネックレスをほどいて、マリアンヌのために貝殻と併せたネックレスを作ってあげる。
声優: 松本 美和 (まつもと みわ)
■生年月日
1971年12月15日
■出演作品
デジモンアドベンチャー: パタモン役
カードキャプターさくら:三原千春役
るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-新京都篇:新井伊織役
孫:ローラ・ベネックス CV:今井由香
アンリの娘で四女。
ババに人間の言葉が通じると思って、友達のように付き合っていた。
そこで、女王様はネコ柄のマフラーをプレゼントしてあげる。
森の奥にきれいな花が咲いていることなども知っており、女王様へプレゼントするためババと二人だけで摘みに行ったりもする、行動的な面もある。19歳のときにローラとアンジェラの結婚が、魔女の娘を理由に破談になったのが家出のきっかけだった。
声優: 今井由香 (いまい ゆか)
■生年月日
1970年9月19日
■出演作品
うたの☆プリンスさまっ♪シリーズ: 渋谷友千香役
デュエル・マスターズ:角古れく太役
フルーツバスケット(2001年版):魚谷ありさ役
孫:アンジェラ・ベネックス CV:柚木涼香
アンリの娘で五女。泣き虫である。
女王様はその度に変な顔をしてアンジェラを笑わせると、泣きやんだごほうびにベネチアングラスに注いだレモン水をあげていた。
女王様へのプレゼントにと、アンジェラは考え抜いた末、グラスのためのコースターを作ることにしたりした。
声優: 柚木涼香 (ゆずき りょうか)
■生年月日
1974年1月10日
■出演作品
わがまま☆フェアリー ミルモでポン!シリーズ: ミモモ役
たまごっち!シリーズ:めめっち役
ぬらりひょんの孫 千年魔京:淡島役
孫:ロイ・ベネックス CV:かないみか(晩年期:乃村健次)
アンリの息子で末っ子。きょうだいのなかで唯一の男の子。
一番先々代の女王様になついていたが、16歳の時姉たちとともに、女王様とアンリを見捨て家を後にする。
その時、家族が揃ったタペストリーをロイは思い出の品としてもらっていた。
父のアンリが死んだときも、女王様はロイに手紙で知らせていた。
父の死の知らせを受け取り、葬儀に参加しようとしたが、姉ともども思わぬ事故に遭い葬儀に参加できなかった。
祖母を見捨てたことを深く悔やみながら、晩年を過ごした。
声優: かないみか
■生年月日
1964年3月18日
■出演作品
おジャ魔女どれみドッカーン: パオちゃん役
それいけ!アンパンマン:メロンパンナ役
キラキラ☆プリキュアアラモード:ペコリン役
部下:マジョクロス CV:光明寺敬子
魔法万能の魔女界にあって、頑なに手作りの機織りにいそしんでいる老魔女。
だがその美しいタペストリーの数々は、魔女界随一。
実は先々代の女王様から手ほどきを受け、コツコツと精進を重ねてきた。
それだけに職人気質で、機織りを教わりに来たどれみたちにも、「技術は教わるより盗め」の精神で接する。
先々代の女王様の孫、アンジェラから相談を受けたり、機織りを教えたこともある。
声優: 光明寺敬子 (こうみょうじ けいこ)
■生年月日
1964年9月26日
■出演作品
デジモンアドベンチャー02: 火田富美子役
フルーツバスケット:透の伯母役
金田一少年の事件簿:社冬美の母役
部下:マジョロクサーヌ CV:久保田民絵
かつて、先々代の女王様の専属シェフだったという経験を持つ魔女。
先々代の女王様のために編み出した数々のレシピを綴ったレシピ日記の持ち主。
そのレシピによって、先々代の女王様のは野菜嫌いを克服したと言われている。
だが、彼女も人間を信用してはいなかった。
声優: 久保田民絵 (くぼた たみえ)
■生年月日
1972年2月24日
■出演作品(吹き替え)
ロケットマン: アイヴィー役
ハリーポッターと炎のゴブレット:マダム・マクシーム役
大草原の小さな家:グランディー ミナーバ役
呪いをかけたきっかけは何?
どれみたちの時代では、魔女界と人間界は断絶していた。
その原因はこの先々代の女王様にある。
1000年前は魔女界と人間界が交流をしていた。その時に先々代の女王様は、お忍びで人間界を訪れて人間の男性・ジョルジュと恋に落ち、結婚の為に王位を捨てた。
二人は結婚後、一人息子のアンリを授かる。しかし、ジョルジュは息子が小さいときに事故死してしまう。その後も再婚はせずに彼女は、女手一つでアンリを育てた。さらにアンリの妻が早くに亡くなったため、母親代わりとして6人の孫たちも育てた。
とても充実した生活を送っていたが、魔女の血による長命で年を取らないため、次第に周囲から化け物扱いされるようになり、「魔女の孫」として白い目を向けられるようになってしまった孫たちに見放されてしまう。
そしてアンリがの死期間際に先々代の女王様は孫たちに手紙を送った。しかし、誰一人として戻ってこなかった事件をきっかけに、心に深い傷を負った先々代の女王様は魔女界に戻り、魔女ガエルの呪いをかけて魔女界と人間界の交流を断絶させ、自らは呪いの森の奥深くで永い眠りに就いた。
悲しい運命のすれ違い
マジョトゥルビヨン(先々代の女王様)は、6人の孫がアンリ(息子)の死を看取らなかったことを悲しんで、魔女界と人間界との交流を断ったのだが、そこには知られざる「運命の行き違い」が存在していた。
孫たちが祖母トゥルビヨンの不老に対する世間の怪訝な目を嫌い、父アンリに怒られたにも関わらず実家を去っていったのは事実である。
しかし、アンリが亡くなる頃にはこの時の行動を悔いており、父が死の間際であることを祖母から手紙で知らされたイングリット、アンジェラ、ロイは共に嵐の中、故郷の家を目指していたが、乗っていた馬車が落雷で炎上して折れた大木と接触し転倒してしまう。3人は投げ出されて傷を負ってしまう。
実家に到着したのはアンリの死から2週間も経ってしまった。既に父の埋葬は終わり、トゥルビヨンは人間界を去っていた。
マリアンヌ(出産を控えていた)、ローラ(嫁ぎ先が戦争中だった)ナターシャ(理由について言及がない)を含めた6人は生涯ずっと悔いを残していた。
ロイは日記にその後悔を書き綴り、またトゥルビヨンの誕生日祝いに6人で作った、親姉弟みんなを描いたタペストリーを引き取っており、子孫の現代まで大事に保管されており、「愛しのトゥルビヨンのレシピ」も伝統レシピとして引き継がれていた。
この日記とタペストリー(の模写)が、ロイの子孫ロビーからどれみたちの手に渡り、マジョトゥルビヨンへと繋がることで、ベネックス家の悲劇は幕を閉じた。
※人間と魔女とのハーフということで、トゥルビヨンの6人の孫の血統は何らかの超能力を有しているようである。ロビーは動物の言葉を理解でき、その祖父は植物との会話、曽祖父はわずかながら時間を止めるといったことが明らかになっている。
魔女ガエルの呪いとは
人間に魔女だと見破られると、魔女ガエルになってしまうという呪い。
人間に「魔女」と言われると変わってしまう。思われているだけなら大丈夫である。
どれみたちも何度か「魔女」と見抜かれたことがあったが、正確には「魔女見習い」であるため危機一髪、魔女ガエルになることはなかった。
元の姿にもどるには、魔女と見抜いた人が魔女見習いになり、魔女になったら魔法で元に戻せるらしい。
そもそもマジョリカを元の姿に戻すために、おジャ魔女どれみの話は始まった。
呪いを解く方法
はなちゃんの育児を通じてマジョトゥルビヨンの存在を知ったどれみたちは、3年の歳月を費やして、マジョトゥルビヨンの悲しみを解くことになった。
その理由は、呪いでハナちゃんに野菜嫌いの呪いをかけられていたからである。
野菜が食べられないと、魔力が使えなくなってしまうようである。
呪いを解く方法は、人間界での幸せだったことを思い出してもらうということ。
そのためにプロポーズされたときの幻のケーキのレシピ「愛しのトゥルビヨン」をつくり、食べさせたことで先々代の女王様の周りを覆っていた怖い幻は消えることになった。
呪いを解いた「愛しのトゥルビヨン」とは?
昔、人間と結婚するために女王の座を降りた先々代の女王様がプロポーズの時にもらったお菓子。
も~っと!おジャ魔女どれみ第48話「手がかりゼロ!最後の試験」の回でどれみたちに課された最後の試験。
ラズベリーを使って幻のレシピを作ること。
それはレシピ日記の敗れたページにあったお菓子である。
眠りを解く方法
孫に裏切られたショックから、1000年の眠りについてしまった先々代の女王様。
呪いの幻が消えたあとに見えてきた、たくさんのイバラ。
孫に愛し愛されていたことを思い出してもらうために、昔孫たちにプレゼントしていたものを再現して送るということをどれみ達が行う。
眠りを解くカギ:孫にあげたプレゼント一覧
- バラの刺繍の入った真っ白なベッドカバー(イングリット)39話
- 虹柄のランチョンマット(ナターシャ)16話
- 思い出のネックレスをほどいて作った、貝殻と併せたネックレス(マリアンヌ)7話
- ネコ柄のマフラー(ローラ)34話
- ネチアングラスに注いだレモン水(アンジェラ)25話
- タペストリー(ロイ)45話
これらのプレゼントのおかげで昔幸せだったことを思い出し、眠りから目覚めることができた。
眠りから覚めたあと、先々代の女王様はどうなった?
どれみたちは、3年の歳月を費やして、マジョトゥルビヨンの悲しみを解くことに成功した。
眠りから覚め、どれみたちから全ての真実を知らされたマジョトゥルビヨンは魔女ガエルの呪いを解呪し、千年に及ぶ悲しみの連鎖を、他ならぬ自らの手で断ち切った。
そして、先々代の女王様は「あなた達の様な子(どれみ達)が居るならば、人間界と魔女界の交流を再開してもいいのかも知れませんね」と告げ、魔法界の後の事を現女王様らに託し、ババと共に人間界に去っていったのである。
まとめ
おジャ魔女シリーズの第一話でマジョリカが魔女ガエルになってしまった呪いが、TVシリーズ最終話近くに解決されることになった。
シリーズの途中から、魔女界の話は先々代の女王様絡みがほとんどで、重要な人物であるといえる。
人間と魔女の寿命は違うというのは、辛い出来事が多いことが先々代の女王様を通じてよくわかる。
周りを看取っていかなければならないのは、並大抵のメンタルではできないであろう。